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『喪服未亡人 四十九日の情事』『性愛婦人 淫夢にまみれて』 

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先週、成人映画専門の上野オークラ劇場で、3本立てのうち、関根和美監督・脚本『喪服未亡人 四十九日の情事』(2013 OP映画)、池島ゆたか監督『性愛婦人 淫夢にまみれて』(2010 OP映画)の2本を観た。
両脇に荷物を置いてガードを固めたので、「妨害」も近づいて来ず、ゆっくりと鑑賞することができた。
『性愛〜』は、ピンク映画界の巨匠として知られる池島監督がメガホンをとっており、2010年に第23回ピンク映画大賞を受賞している。妻が精神的におかしくなってしまったと悩み続けている元高校で地学を教えていた夫が主人公なのだが、実が精神的病に冒されていたのは夫の方であり、歪んだ夫婦愛や不倫と性愛との関係が上手く表現されている。
『喪服未亡人』は途中寝てしまったのだが、いかにもピンク映画的な女優の演技が興味深かった。

意外にもカップルでくる客も多く、饐えたような匂いが充満した映画館という昔のイメージはなくなっていた。他の人とエロスを共有するという体験は、性欲を持った自分自身の肯定にも繋がっていくので、ネット全盛の今、見直されていいものの一つであろう。

『グランド・イリュージョン』

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子どもたちを風呂に入れてから、春日部イオンシネマで、ルイ・ルテリエ監督『グランド・イリュージョン(原題: Now You See Me)』(2014 米)を観た。
相手を騙すマジックや催眠術をテーマとしながら、スクリーンで観ている観客も騙すトリック映画である。展開が早すぎたのか、説明を端折り過ぎたのか、脚本は緻密そうなのだが、物語の流れも最後の結末もよく分からなかった。

『ニライカナイからの手紙』

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地上波で放映された、熊澤尚人監督・脚本、蒼井優主演『ニライカナイからの手紙』(2005 IMJエンタテインメント)を観た。
沖縄県の南西沖にある八重山列島に属する、石垣島と西表島に挟まれた竹富島が舞台となっている。
7歳の時に竹富島から一人で東京へ旅立ってしまった母から毎年誕生日に手紙が届き続ける。二十歳の誕生日に真相を話すという手紙を胸に、夢を追い続ける女性を蒼井優さんが演じている。後半は少々展開がスローテンポになったが、涙腺が少し潤んでしまった。
異国情緒溢れる竹富島と世知辛い東京との距離感と、数千キロの距離を超えて瞬時につながる携帯電話と、そして、十数年の時間を超えて思いが届く手紙の3つの要素が絶妙に絡み合う良い映画であった。できればCMに邪魔されることなく映画館で観たかった映画であった。

『コクリコ坂から』

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地上波で放映された、宮崎吾朗監督、宮崎駿脚本『コクリコ坂から』(2011 東宝)を観た。
1963年、横浜を舞台にした高校生の淡い恋愛を描く。
作風なのかよく分からないが、登場人物の動きがぎこちなく、生命感が感じられず、口をパクパクして糸で操られる人形劇を見ているような印象がずっと続いた。
背景の群衆の早足の様子から、東京五輪を前にして高度経済成長を突き進んでいく日本の慌ただしい世相はよく伝わってきた。

『ねらわれた学園』

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地上波で放映された、大林宣彦監督、薬師丸ひろ子主演『ねらわれた学園』(1981 東宝)を観た。
「角川三人娘」の一角、薬師丸ひろ子さんが主演を務めるアイドル映画である。話の中身よりも、ヒロインを可愛く見せることに重きが置かれている。大林監督ならではの長回しと特徴的なカットが少し印象に残った。