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『聯合艦隊司令長官 山本五十六』

地上波で放映された、成島出監督、半藤一利原作、役所広司主演『聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-』(東映 2011)を観た。
山本五十六氏の生き様だけでなく、日独伊三国同盟成立や日米開戦をめぐる対立など歴史的背景も理解することができた。
海軍にいながらも戦争には反対であった山本五十六氏の人物像を一貫して描く。日米戦争の悲惨な末期を予期しながらも、日米開戦の責任者としての「軍人魂」を捨てきれない山本氏の苦悩についても触れている。
「目と耳と心で世界を見ろ」というメッセージが印象的であった。

『アナと雪の女王』

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娘と下の息子と3人で、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作『アナと雪の女王』(2014 米)を観に行った。
娘は2回目の鑑賞であったが、「Let It Go」の場面がお気に入りのようで楽しんでいた。幸いなことに、下の男の子も大人しいなと思っていたら、半分ほどしたら寝入ってしまったので、私もゆっくりと楽しむことができた。
いまさら下手くそな説明をする必要もないほどの大ヒット作品である。ミュージカル映画のようなノリの良さと、美しいファンタジーの絵柄に加え、お姫様映画の王道を突っ走りながらも意外な結末を迎える展開の良さが受けているのであろう。

『亡国のイージス』

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地上波で放映された、阪本順治監督、真田広之主演『亡国のイージス』(2005 松竹)を観た。
海上自衛隊のイージス艦が訓練中にテログループに乗っ取られ、東京23区を壊滅にするほどの生物兵器を搭載したミサイルの発射をめぐるアクションドラマである。
30分以上カットされていたので、話の脈絡がつながらない所があったが、概してつまらなかった。
この手の作品のように、原作が評判で、やたらスケールの大きい映画は失敗作が多いように感じる。『ホワイトアウト』(2000 松竹)や『MW-ムウ-』(2009 ギャガ)なども同様であった。

『戦場にかける橋』

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地上波で放映された、デヴィッド・リーン監督、『戦場にかける橋(The Bridge on The River Kwai)』(1957 米・英)を観た。
本編が161分の映画が90分程度にカットされていたので、粗筋だけを繋いだような感じだったが、ニコルソン大佐の最期まで興味深く鑑賞した。「さるゴリラチンパンジー♪」の歌詞で知られる「クワイ河マーチ」の音楽とともに印象に残る作品であった。捕虜施設における強制労働の現実や、軍人とのしての誇りなどが丁寧に描かれていた。また、形あるものを共同して作る労働の楽しさや、労働と生きる目的など、示唆深い台詞もあった。
話の内容を忘れた頃に、もう一度カットなしで全編鑑賞してみたい作品であった。