読書」カテゴリーアーカイブ

『新農民になろう!』

伊藤裕樹監修『新農民になろう!:就農計画の設計と実例』(技術評論社,2009)をパラパラと読む。
前半は新規就農者の体験談が紹介されている。有機農法や直売所やレストランを併設した例がなどが

『きみのそばにダニがいる』

青木淳一『きみのそばにダニがいる』(ポプラ社,1989)を読む。
小学生も対象とした本なのか、漢字にふりがなが振ってある。
ダニは海のど真ん中と火山の噴火口の中以外、地球のあらゆるところに棲息している。
名前のないダニも多く、著者自身がダニに名前をつけた時の感動なども書かれている。

『禁煙外来の子どもたち』

高橋裕子『禁煙外来の子どもたち』(東京書籍,2002)をパラパラと読む。
著者は京都大学医学部・同大学院を卒業後、大和高田市立病院で禁煙外来を開設し、奈良女子大学で禁煙治療・教育を担当されている。
本書も前半は医者としての禁煙外来を訪れる未成年の治療に関する話で、後半は近隣の学校での禁煙教育の実践や、授業展開のヒントなどが掲載されている。

タバコが日本に到来したのは、慶長年間(1600年ごろ)だといわれ、以後400年、喫煙は体に良いとも悪いとも言われながら、社会に定着していった。日露戦争時軍事費調達の手段としてタバコ販売が国営事業化されて以来、タバコによる税収は国家財政の10%近くを占める財源となり、成人男性ならばタバコを吸うという時代が1960年ごろまで続いた。

『古文を楽しく読んでみる』

松尾佳津子『古文を楽しく読んでみる』(ペレ出版 2008)をパラパラと読む。
著者は京都大学大学院の国文科博士課程を経て、河合塾の古文講師を務めている。本書の源氏物語以外の作品を扱った受験問題を解きながら、古文のもつ魅力について丁寧に語っている。
おそらく国語の教員時代に読むと、興味津々だったのであろうが、公民の免許を取るレポートに追われている現在では、頭に入ってこなかった。

冒頭の問題は昭和39年の防衛大学の問題である。読点や句点、濁点もない文から、会話文の終わりを聞いたり、濁点を施して読む語を聞いたりと、現在ではマニアックな問題となっている。予備校時代に代ゼミの土屋先生から習った古文の読み方を思い出した。古典の物語は、出版技術も無かった当時の最高峰の文章なので、細かい単語や言い回しから、当時の文化が垣間見えるというのが筆者の主張である。

『日本の神々』

上田正昭・鎌田純『日本の神々:「先代旧事本紀」の復権』(大和書房 2004)をパラパラと読む。
レポート作成の一助として手に取ってみたものだったが、道教の日本への受容について参考になる箇所が多くて、意外に読み応えがあった。

つい、先日武蔵大学の桃崎有一郎教授が、邪馬台国はヤマトと読むべきで、箸墓古墳こそが卑弥呼の墓であるとの新説を打ち出した。しかし、この本の中に次のような一節がある。こちらの方が桃崎教授よりも20年も早く「ヤマタイ=ヤマト」を主張しているではないか。

上田:邪馬台国の問題でも、「ヤマタイ」という読みは重箱読みなんですね。「ヤマ」と読んだら、普通は「ト」と読むべきです。「タイ」と読むなら、「ジャメタイ」と読むとか。「ヤマ」と読んだら「ト」と読まなければおかしいという意見に私も賛成です。しかし、これは日本人の読み癖のようなものです。江戸時代でもヤマタイ、ヤマタイと呼んで論争してきたのですから、それほど拘らなくていいと思います。でも正しくは「ヤマト」と読むべきでしょう。