本日の東京新聞夕刊に、チリの首都サンティアゴ近くで大規模な森林火災が発生したとの記事が掲載されていた。サンティアゴ周辺はケッペンの気候区分でCs(地中海性気候)となっている。南半球で夏になると、亜熱帯高圧帯が南下してくるため、極端に降水量が少なくなるのだ。乾燥に加え、過去55年間で3番目に高い気温37.3度を記録する猛暑であったため、被害が拡大したと考えられる。
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『スポーツと健康』
石河利寛『スポーツと健康』(岩波新書 1978)をパラパラと読む。
学術論文のような体裁で、ハードルの高い内容であった。結論は簡単で年齢を重ねても定期的に有酸素運動を続けることが大切だということだ。50年近い前の本であるが、当時から自転車は血圧や心拍数の計測がしやすいため、科学的なトレーニングの研究対象となっていた点が興味深かった。
『童謡の謎』
『伝え残したい童謡の謎:ベスト・セレクション』(祥伝社 2014)を読む。
授業の雑談などで使えそうな話題が
徳川五代将軍綱吉は戌年生まれだったことから、犬を過度に愛護した。さらには、犬だけでなく、他の昆虫まで殺したら罰せられるという時代だった。しかし、鳥類だけはオーケーだった。綱吉自身が鶏肉が大好物だったので、鶏の肉を食すことが禁じられていなかったのだ。さらにもうひとつ、うさぎの肉も大好きだったのである。そこで、「うさぎは跳ぶから鳥である」という強引な理由がつけられ、今なお、うさぎのことを「○羽」と数える習慣が残っている。
「手のひらを太陽に」の作詞家は、「アンパンマン」のやなせたかしである。1961年に作られ、子ども向けの歌として作ったものではなく、厭世的な気分に追い込まれていた自らを励ますために作った詞である。
「夕焼け小焼け」は1923年9月1日に発生した関東大震災で、親を亡くした子どもを勇気づけるために作られている。「山のお寺」とは死者が弔われる場所であり、死者の使いであるカラスと一緒に帰る様子が込められている。
『ニングル』
倉本聰『ニングル』(理論社 1985)を読む。
既に休刊となったが、雑誌「諸君!」(文藝春秋社)に1985年の1年間にわたって連載されていた小説である。連載していた雑誌宛に手紙が届いたりと、ドキュメンタリっぽい展開のファンタジー小説となっている。
富良野の森の妖精であるニングルは、300年にわたって作り上げてきた森や水脈が、人間が開発した機械によって、わずか10分で破壊されてしまう恐怖を語る。ニングルとの出会いを通して、北海道の恵の水を生み出す森林が一方的に破壊されていくことに、人々が気づき始めていく。
文章が変だが、おしまい。