月別アーカイブ: 2017年12月

『改訂版 知のツールボックス』

専修大学出版企画委員会編『改訂版 知のツールボックス:新入生援助集』(専修大学出版局 2009)をパラパラと読む。
大学新入生を対象に、高校時代とは異なる授業の受け方やノートの取り方、本や雑誌、新聞記事の調べ方、専門書の読み方、論理的な議論のやり方、レポートの書き方、プレゼンテーション、ネットコミュニケーションなど、大学生活を支える勉強のやり方について丁寧に説明している。おそらく新入生全員に配布しているのであろうか、イラストが多用され読みやすくまとめられている。必要十分条件や待遇などの論理学の項が少し分かりにくかったが、大学1年生のゼミですぐにでも使えそうな内容であった。

『零式』

海猫沢めろん『零式』(ハヤカワ文庫 2007)を読む。
TBSラジオの文化系トークラジオLifeのパーソナリティとしても活躍している”めろん先生”の作品である。最初は読み慣れなかったが、途中からどっぷりと作品世界にハマってしまった。超電動駆動二輪やら携帯式核兵器などが登場する未来SF小説であるが、広島長崎での原爆投下後の日米関係や戦後の日本のあり方を皮肉っており、いろいろと考えさせる内容であった。他作品もぜひ読んでみたい。

「歴史と平和を守るのが保守」

本日の東京新聞朝刊に、自民党から自由党、民主党とわたり歩いた藤井裕久元財務相のインタビュー記事が掲載されていた。池田勇人や大平正芳など自民党ハト派の政治家の持つ度量を評価した上で、今の政治に対して次のように語る。

私の師匠である田中角栄元首相に「戦争を知る人がいなくなった時、平和や戦争は観念論になってしまう。近現代史を若い人に教えなさい」と言われた。保守とは過去の歴史を守ること。歴史を壊して何でも新しくするのは保守ではない。今、各地の講演に呼ばれれば出掛けている。戦争の危機が高まっていると感じるからだ。私たちが経験した飢えや恐怖を、若い人に味わわせたくない

自民党を礼賛したくはないが、中選挙区制の頃には、自民党内部からも権力が一方に偏ることへの批判の声が上がっていたのだ。自民党の政調会長を務めている岸田文雄氏が、かつてのような「健全」なハト派の政治家の立場を担っているのだろうが、その実態は如何に!?

PlayStation VR体験

プレイステーションのヴァーチャルリアリティを視聴してきた。
10分間体験できるということだったが、7〜8分ほどで完全な車酔いと同じ状態になったのでギブアップ。
かなり高密度な映像で、ゲームだけでなく、医療や各種機器の操作などの実演に加え、アダルトや空中や宇宙体験などに応用される可能性も十分にあると実感した。ドラえもんのひみつ道具の世界がもう実現したのだとしみじみと感じた。

マウンテンバイクレース

初めてマウンテンバイクのレースに出場した。2時間走って周回を競うというものだ。前々日に雨が降ってコースは泥々であった。途中2回ほど大転倒したが、無事に2時間走り切ることができた。順位は下から数人であったが、怪我もなく楽しむことができた。