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「佐渡金山 世界遺産推薦の候補」

本日の東京新聞朝刊に、文化審議会が佐渡金山の世界文化遺産登録に向けて動き出しているとの記事が掲載されていた。
一般に地理の教科書では、金や銀、銅、錫などの非鉄金属は新規造山帯から産出されるとの記述がある。新期造山帯は約2億5000万年前から急激な造山運動を受けて形成され、鉄鉱石を除く地下資源が豊富に存在する。但し金や銀などのレアメタルは必ずしも新期造山帯から産出されるものではなく、地球上の各地に偏在する。

以下に、金産出国の最新の統計データを引用しておいた。数年前まで上位に入っていた南アフリカは既にベスト10から外れている点に留意したい。

2020年の金産出国のランキング ベスト10

1 中華人民共和国(中国) 380t
2 オーストラリア 320t
3 ロシア 300t
4 アメリカ合衆国(米国) 190t
5 カナダ 170t
6 ガーナ 140t
7 インドネシア 130t
8 ペルー 120t
9 カザフスタン、メキシコ 100t

「鉄陸両用 発車オーライ」

本日の東京新聞朝刊記事より。徳島県海陽町から高知県東洋町、室戸市までの50kmを道路と線路を走るデュアル・モード・モービルがお披露目を果たしたとの内容である。

今回注目したのが、高知県である。高知県は2015-2020年の国勢調査において、人口減少率が東北3県についで多い-5.04%で、戦後初めて70万人を下回ってい。日本で人口が少ない県でも鳥取の55万人、島根の67万人次ぐ、69万人となっている。とりわけ記事にも登場する東洋町は、全国1741ある市町村のなかでも人口減少率が堂々27位の同-15.09%、室都市は60位の同-13.17%となっている。

人口が急減している地域で地域の足の確保だけでなく、あわよくば観光客も呼び込みたいとい戦略なのであろう。「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならなければ良いのだが。

「民主主義サミットに思う」

本日の東京新聞朝刊に、私が私淑する宇野重規教授のコラムが掲載されていた。今月上旬に行われたバイデン大統領主催の「民主主義サミット」に対する違和感が丁寧に説明されている。短い文章であるが、現在の世界が抱えている、勢力の均衡の不安定さが伝わってくる。