石田衣良『ぼくとひかりと園庭で』(徳間書店 2005)を読む。
大人向けの絵本で、ひと夜のファンタジー小説である。
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『宇宙の誕生』
二宮正夫『宇宙の誕生』(岩波ジュニア新書 1996)をパラパラと読む。
著者は京都大学理学部物理学科を卒業し、湯川秀樹が創設した京都大学基礎物理学研究所で教授を務めた、本家本丸の人物である。原子の仕組みから、素粒子、量子力学、相対性理論、ビッグバンへと、ミクロな世界と宇宙が繋がっている不思議な世界について、一つ一つ丁寧に説明している。
『麻里子さまのおりこうさま!』
NHK「麻里子さまのおりこうさま!」制作班協力『麻里子さまのおりこうさま!』(ポプラ社 2011)を読む。
AKB 48に在籍していた篠田麻里子さんが出演していたNHKの教養番組の内容の書籍化である。
地球温暖化や生態系などの一般的なテーマから、資本主義や進化、惑星、年金などちょっと深いテーマも扱われている。番組の振り返りのような内容で中身は薄い。
『変わる学校のトイレ』
小林純子『変わる学校のトイレ:子どもの思いを形にする』(草土文化 2002)をパラパラと読む。
著者は日本女子大学家政学部住居学科を卒業し、公衆トイレや学校のトイレの設計を手がける事務所の代表を務めている。
かつて「4K(臭い、汚い、暗い、怖い)」と呼ばれた学校のトイレを、明るく、広く、清潔に、そして、おしゃべりの場であったり、一人でホッとする空間であったり、多様な要望を実現するトイレについて提案されている。
私たちおとなもそうですが、忙しい時トイレに行くと、ほっとして気分が改まります。人間関係にイライラしていても、トイレに行って冷静になれる時もあります。(中略)学校では、ひとりになって自分自身を見つめたり振り返ることができる場所は、トイレの他にあまり見あたりません。トイレはそういう時、手っ取り早く、かつ自然にひとりになれる場所です。
『世界経済のニュースが面白いほどわかる本』
小泉祐一郎『世界経済のニュースが面白いほどわかる本』(中経出版 2002)を半分ほど読む。
これから少し経済に関する本を読んでいこうと思う。その手始めに手に取ってみた。
「アジアNIEs」は「新興工業経済国」ではなく、「新興工業経済地域」と訳す。香港や台湾を「国」と言ってしまうと中国が反発するので、「地域」と呼ぶならわしとなっている。他にも「中南米NIEs(メキシコ、ブラジル、アルゼンチン)」や「南欧NIEs(スペイン、ポルトガル、ギリシャ、トルコ)」があるので、アジアNIEsとなっている点も押さえておこう。
1960年代後半、ベトナム戦争でアメリカを支援し、社会主義=ベトナムに反対するために結成されたのが、ASEANである。1967年にマレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、インドネシアの5カ国によって結成されている。当初は「政治結合」の意味合いが強かったが、80年代以降、「地域的経済結合」的な性格に変貌を遂げている。1992年には「AFTA(ASEAN自由貿易地域)」が結成され、95年にベトナムが加盟している。