木下慎次『消防車が好きになる本:知っていれば消防車を見る目が変わる』(イカロス出版 2002)をパラパラと読む。
著者の木下氏は、防災関連の本を何冊も出しており、レスキュー関連のイベントなどを手がけるライターである。
タイトルには「消防車が好きになる」とあるが、実際は「好きな人しか読まない」本であった。語り口はソフトなのだが、各地の消防署でオーダーメイドで作製される消防車の類別やポンプやハシゴの仕組み、消防車の写真の撮り方など、マニアックな内容であった。決して子供向けの本ではなく、これぞマニア向けという内容の本であった。
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『驚きのマテリアル』
日本化学会編『驚きのマテリアル』(大日本図書 1994)をパラパラと読む。
半導体やカーボンナノチューブなど、先端の工業製品には欠かせない。
『ケガレ意識と部落差別を考える』
辻元正教『ケガレ意識と部落差別を考える』(解放出版社 1999)をパラパラと読む。
著者は部落解放同盟中央執行委員を務めており、大学のでも教壇に立っている方である。差別用語としての「穢多」の字にある「穢れ」がどのような歴史的変遷を経てきたのか、中世の文献から遡って職業や言葉の語源などから明らかにしている。といっても固い学術書ではなく、話し言葉で分かりやすく説明している。
特に著者は、1950〜1980年代の部落解放運動が、差別的実態を放置し、差別してきた権力と闘うことに主眼を置きすぎて、部落に対する差別意識の中身が何に由来するものかという検証を怠ってきたと指摘する。
『プリンスアキラの神ワザ! ルームメイク』
TBSライブ『ベストタイム』制作スタッフ編『プリンスアキラの神ワザ! ルームメイク』(アスキーコミュニケーションズ 2003)をパラパラと眺める。
当時TBSテレビで放映されていた達人によるインテリアのルームメイクの番組企画の書籍化である。
ネットで調べても全くヒットしないので、番組の中で演出されたキャラクターであったのだろうか。10万円前後の材料費で、部屋の様子がガラリと変わるのは、テレビ的には面白いのであろう。
『闘魂戦記』
アントニオ猪木監修・木村光一編『闘魂戦記:激白 格闘家・猪木の真実』(KKベストセラーズ 1996)を読む。
1970年代の格闘技ブームを支えたアントニオ猪木の経歴に始まり、戦い方や異種格闘技戦の裏側まで、マニアが喜ぶような内容がつまった一冊となっている。
私も知らなかったのだが、アントニオ猪木は14歳の時にブラジルに移民し、円盤投げと砲丸投げで全ブラジル選手権で優勝している。その活躍を力道山に見出されて、日本プロレスに入門することになったのだ。