浦和のパルコへ、ジェームズ・キャメロン監督『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022 米)を観に行った。IMAXの3Dということで、映像は文句なしに綺麗だった。遊園地のアトラクションのようにアバターの世界に一気に入り込んでいった。途中までは原始地球のような異世界をどっぷりと堪能できた。
しかし、後半から「ナウシカの実写版ではないか」とか「お決まりのハリウッド的展開!」など、心の中でツッコミを入れてしまうような内容だった。せっかく映像が綺麗なのに、星全体のカタストロフィが、一部の登場人物だけのドタバタ劇や書き込みが足りない家族愛のテーマにまとめられてしまい、あっけないラストだった。続編を観たいと思う人は少ないであろう。
3Dの映像を楽しむだけの作品であろう。内容に期待してはいけない。
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『すずめの戸締り』
『沈黙のパレード』
『トップガン マーヴェリック』
『Still Dreamin’ ―布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズムー』
布袋寅泰アーティスト活動40周年記念ドキュメンタリー『Still Dreamin’ ―布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズムー』(東宝 2022)を観に行った。
映画の構成としては陳腐なものだったが、私にとってドストライクな映画であった。BOΦWY解散後、ロンドンに移住し子どもの頃に憧れたミュージシャンと共演するまでに成長していく姿が描かれる。そしてそれはこの30年間の布袋自身の物語ではなく、同じ時間を共有した観客一人一人が30年前を振り返り、夢を追い続ける自分を発見する物語となっている。
私自身も浪人生時代に駿台予備校の帰り道、『GUITARHYTHM WILD』を聴きながら、将来の自分の憧れの姿を想起していたことを思い出した。一体自分は30年前に思い描いていた自分になっている、いや、なり続けようとしているのか?





