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『ぐらんぶる』

娘とララガーデンで、英勉監督・脚本、竜星涼・犬飼貴丈主演『ぐらんぶる』(ワーナーブラザーズ映画 2020)を観に行った。大学生のハチャメチャ恋愛バラエティといった内容で、とても付いていけなかった。

『水曜日が消えた』

上の子と一緒に、監督・脚本吉野耕平、主演中村倫也『水曜日が消えた』(2020 日活)を観に行った。
解離性同一性障害をモチーフにした映画である。新海誠監督の『君の名は。』に似ていると思ったら、脚本監督の吉野氏自身が同作にも参加していた。展開がすこし早くて付いていくのでやっとだったが、最後はハッピーエンドで終わって良かった。

『パラサイト 半地下の家族』

何ヶ月かぶりに、春日部イオンシネマで、ポン・ジュノ監督・脚本『パラサイト 半地下の家族』(韓国 2019)を観た。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドールの受賞のほか、第92回アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の最多4部門を受賞した、韓国映画最高評価の作品である。『JSA』のソン・ガンホが主演を務める。

面白い映画だった。格差や社会的分断などの重いテーマを扱うが、テンポの良いドタバタコメディーで最後までスクリーンに釘付けだった。1990年代以降、一気に先進国の仲間入りをするまでに駆け上がってきた韓国の闇が丁寧に表現されている。戦後の日本の陰を描いた江戸川乱歩の小説のような雰囲気のある映画だった。

劇場を出て、華やかなショッピングモールに足を踏み入れた途端、日本社会だけでなく、自分自身も一皮剥けば、陰鬱な過去が広がっているのではという思いに捕われた。